おすすめのシングルバーナーで必ず名前が挙がってくるSOTOのST-310
愛用されている方も多くいる一方で、購入を迷われている方も多くいらっしゃると思います
この記事ではそんな方々へ、ST-310の魅力点とイマイチポイントを紹介していきます!
- ST-310の魅力が知りたい!
- 注意点やデメリットも知った上で検討したい!
- デメリットの解決方法も知りたい!
デメリットを打ち消せる100均簡単カスタム術とグッズも一緒にお伝えしますので、愛用者で使い方にお困りの方もぜひご一読ください!
SOTO ST-310 メリット5選
まずはメリットからお伝えします
組み立て方、使い方、畳み方が簡単で初心者でも使いやすい
ST-310は簡単に組み立てから使用、片付けができるのでキャンプ初心者の方におすすめできます
その方法をざっとお伝えすると
まずは脚と遮熱板を一緒に開きます
遮熱板は畳んである状態から板を上に開き、そのまま畳んである脚の逆方向に回します
脚は開いた遮熱板の方へ動かすとハマる場所があるので、そこまで動かせば組み立て完了です
10時方向にでっぱりがあるので、そこにガス缶の口の凹みを合わせて奥まで押し込みセットします
セットできたら時計回りにガス管を回して準備完了です
つまみを2回ほど回すと点火に必要な量のガスが出ます
2回未満だとガスが少なく点火できず、回しすぎると火が勢いよくついて危ないので、回した数を数えておきましょう
つまみを2周回したらボタンを押して点火です
ボタンを押すときはガス缶を抑えると押しやすいです
火をつけた時と逆方向につまみを回せばガスが止まって火が消えます
長時間使った後は脚の部分が非常に熱くなっているので、触らないようにしてください!
火に近い部分は当然ですが、火から遠い部分も熱くなるので注意しましょう
STEP5でも書いた通り、長時間使用した後は五徳と脚がかなり熱くなります
素手で片付ける時は冷めるまで時間を空けましょう
組み立てた時と同じ場所のボタンを押して脚と遮熱板を閉じて収納すれば片付け完了です
こんな感じで、組み立てから片付けまで簡単にできます
細かく説明するためにステップを多くしていますが、実際にやってみると簡単なので安心してください!
組み立てと片付けが複雑だと結局買っても使わなくなってしまいがちですが、ST-310は使用に複雑な手順が全く無いので、めんどくさがりキャンパーの僕たちでもレギュラー入りさせています
CB缶対応でランニングコストが安い
ST-310はOD缶よりも安いCB缶を使用するので、使い続けるためのコストが安く済みます!
SOTOの純正品で比較すると、コストは1/2〜1/3で済みます
こちらがCB缶3本で
こちらがOD缶1本の価格です
OD缶1つとCB缶3つが大体同じ金額なのでコストの差がよくわかりますよね
また、CB缶はコンビニやスーパーでも販売しているので、ガス缶を忘れた緊急時に買いに行けるのはありがたいですよね
緊急時に手に入りやすい、安価なものも多いとはいえ、メーカーはST-310専用のCB缶の使用を推奨しているので、それ以外を使用する時は自己責任になることは注意しておきましょう!
僕たちは基本はSOTOのCB缶を使って、忘れちゃった時は他のCB缶を使ってます!
CB(Cassette Gas Bombe)缶はカセットコンロでも使用する比較的見慣れたガス缶で、価格が安く手に入りやすい反面、OD缶より火力が弱く気温が低いと点火できないという側面があります
OD(OutDoor)缶はアウトドア専用のガス缶です
アウトドアショップでないと買えないため、忘れた時のリカバリーがしづらいです
価格が高く手に入れにくい反面、CB缶よりも火力が高く、気温が低い環境で安定して使用できるメリットがあります
OD缶より安いし緊急時に買いやすいのは分かったけど、寒い環境だと使いづらいのか、、、
と思われた方、ご安心ください
ST-310には「寒い環境では使いづらい」というCB缶の弱点を克服する機能が搭載されているんです
マイクロレギュレーター機能で寒い環境でも高火力で使える
CB缶の弱点を克服する機能がこのマイクロレギュレーター機能です
この機能があるおかげで、気温が低いと使えなくなる弱点を補いながら、安いCB缶が使えます
そんな素晴らしいマイクロレギュレーターを超簡単に説明すると、ガス缶の中の圧力が低い状態でもガスを取り出せる機能です
これがどれほどの機能かを理解いただくために、ガス缶の構造とCB缶が寒いと使えなくなる理由を説明します
ガス缶は、缶の中と外の空気の圧力の差を利用してガスを取り出しています
缶の中の圧力が外よりも高いため、バーナーで開いた時にガスが飛び出してくるという形です
気温が下がると缶本体が冷えてガス缶内の圧力が低くなるため、ガスが取り出せなくなるんです
温度による圧力の低下に加えて、使用されている液体燃料が気化しなくなる(温度が沸点を下回る)と缶の中のガスがなくなり、圧力が下がってしまうという感じです
これがCB缶が気温が低くなる寒い環境下だと使えなくなる理由です
通常ではガスを取り出せないレベルまで温度が低下してしまったCB缶でもガスが使えるマイクロレギュレーター機能があるからこそ、寒い環境でも安いCB缶を使用できるんです
公式では5℃まで対応可能と記載されていますが、実際に全く問題なく使用できました
小さく畳めるから荷物がかさばらない
ST-310は小さく畳めるので、省スペースで持ち運びできます
バイクで行くにしろ、車で行くにしろ、電車で行くにしろ、キャンプの荷物は少ないに越したことはないですよね
薄く畳めるので、荷物の間に差し込んだりクッカーの中に入れたりできます
ST-310用の収納スペースを確保しなくていいので、荷物を少なくしたい方にはぴったりのシングルバーナーです
スキレットも乗せられる大きくしっかりした五徳
五徳が大きくしっかりしているので、スキレット料理も楽しめます!
画像の通りスキレットも
この通りしっかり置くことができるんです!
また、四本脚だけでなくボンべもテーブルに接することで安定感が増しているため、スキレットを置けるんですね
スキレットを使った調理をST-310で行いつつ他の調理をカセットコンロで行えば、料理の効率が上がって時短になるのも、時間が限られたキャンプでは嬉しいポイントです!
SOTO ST-310 デメリット5選
メリットの次はデメリットを紹介していきます
5つ紹介していきますが、デメリットのうちの4つは100均カスタムとグッズで解消できます
デメリットの残りの1つは100均では難しいですが、できる対策はあるので合わせてお伝えします
ノーマル状態だと風が強い時に火が流れてしまう【100均で対策可能】
ST-310は風を受けると火が流れてしまうため、強風時は温めるのに時間がかかります
その理由は風防がないから
この通り、火が出る部分がむき出しです
ふもとっぱらキャンプ場のような強い風が吹きやすいキャンプ場では、実力を発揮しづらい場面が多くなってしまうでしょう
この風に弱い問題は100均カスタムで解決できます!
その方法は
100均のクッキー型を火が出る部分にはめる!
です!
具体的な商品はSeriaのFANCY FORM CUTTER 3Pです!
真ん中のものがST-310にジャストフィットするんです!
見てくださいこのフィット感!
ST-310の専用の風防って言われても疑わないフィット感ですよね、、、
これがあるだけで風に対する守備力が大幅アップします
風に対する守備力がアップすると加熱の効率が高まるので、風が強くて寒いから早くお湯沸かしたいのに全然沸かない問題も解決します!
ぜひ試してみてください!
ちなみに、ダイソーのかわいい抜型5個組ハート ダイヤ スペード クローバー 丸型(ダイソー)でも代用可能です!
ノーマル状態だと五徳がすべる【100均で対策可能】
ST-310の五徳はスキレットも扱えるくらいしっかりした作りなのですが、素材がステンレスなので上に置いたものがすべります
例えばお肉を焼いてひっくり返すとき、スキレットのふちにお肉が当たろうものならそれだけでズレれてしまいます
この時にスキレットを持っているのはひっくり返した勢いでST-310から落ちないようにするためです
スキレットや鍋で料理する際にはなかなか気を使わないといけませんが、これも100均アイテムで解決できます!
その方法は
100均(ダイソー)のバーナーパッドを五徳の上に敷く!
です!
実際の商品はそのまま「バーナーパッド」
15×15cmと、五徳より少し大きい正方形なので、これを間に入れるだけで安定感が段違いに増します
スキレットで肉をひっくり返す時も、鍋の中身をおたまで回す時も、必要以上に神経を尖らせなくてよくなるので、キャンプ飯作りがはかどります
200円商品ですが、高めのコンビニおにぎりと同じ金額でキャンプの安心と快適が買えると思えば安いですよね
すべりが気にならなければそのままノーマルで使っていただき、気になるようでしたら買い足す、くらいの感覚でいいと思います!
ノーマル状態だと脚もすべる【100均で対策可能】
ST-310はノーマル状態だと脚もすべります
滑りどめが付いていないので、ST-310本体やガス缶に何かが当たっただけでバーナーの位置がずれます
火が付いている時は気をつけるので大丈夫だと思いますが、火を止めるとシングルバーナーに対する注意力って薄れますよね
- 使い終わって余ったお湯をクッカーに入れたままとりあえずST-310の上に置く
- 他の作業をしている時にガス缶やST-310にぶつかる
- バーナーがズレてお湯がこぼれる
こんな事が起きたらせっかくの楽しい気分が台無しになります
バーナーの上に物を置いたままにしない、物をぶつけない、という事が徹底できればいいですが、人間ずっと注意し続けるのは不可能です
そこで紹介する紹介する100均アイテムによるカスタムは
100均(Seria)のST-310用シリコンチューブをつける!
です!
こちらがSeriaの「SILICON TUBE FOR SINGLE BURNER」
パッケージを見るにST-310に向けた製品という感じですが、見た目も使用感も全く違和感がありません
これをつけると、接地するのが金属ではなくシリコンになるので、段違いに滑りにくくなります
このカスタムは100円でうっかりこぼしが防げるだけでなく、次に説明するデメリットも合わせて解決できるんです
ノーマル状態だと脚が熱くなって危ない【100均で対策可能】
そのデメリットとは、使っていると脚が熱くなり危ないというものです
ST-310は火が当たる部分から脚まで同じ金属になっているので、熱伝導で脚まで熱くなってしまうんです
火をつけているときに触る人はいないと思いますが、問題は使い終わった後です
火を消してすぐ素手で触ると火傷をするほど熱くなる可能性があるので、うっかり触らないように注意しないといけません
しかし、どんなに注意していてもうっかり手が当たってしまうことは人間だと起き得ます
そこで、脚のすべり対策でも紹介したシリコンチューブのカスタムがおすすめです
シリコンは熱伝導率が低いため、ST-310の脚がどんなに熱くなってもヘッチャラなんです
これがあるとうっかり手が当たったり素手で持っても火傷しなくて済むので、非常におすすめなカスタムです
ただ、こちらのどのSeriaにも置いているわけではないのでその点は注意が必要です
私たちは見つけるまでに3店舗巡って、4店舗目で出会えましたっ
Seriaはオンラインショップがないので、実店舗に見に行かないといけないのは少しめんどうです
見に行く時間がない
時間がもったいない
という方は、Seriaよりもだいぶ高いですが他メーカーから出ているものあるのでそちらでもいいと思います
この辺の商品の良さは色の展開が豊富なこととオンラインで購入できるところです
そして、もちろん純正品もあります
単品の場合は公式オンラインショップから、次に紹介する着火アシストレバーとセットのものはAmazonや楽天からも買えます
純正品の魅力ポイントは、オンラインで購入できることとSOTOのロゴが入っているところですね
メーカー純正品ってだけで十分な魅力になりますし、ネットで頼めば自宅に届けてくれるのは手間が省けて時短になりますね
シリコンにも厚みがあるので熱に強そうな感じがしますが、Seriaの方を使っていて不満はないのでここは差別化ポイントにはならないでしょう
ちなみに、他メーカーからも着火アシストレバーとのセット商品は出ているので、Seriaに買いに行くのが面倒な方は比較のために見てみてください
ノーマル状態だと着火ボタンが押しづらい
ST-310はバーナーの下にあるボタンを「カチッ」と音が鳴るまで押し込まないといけないので、脚かガス缶を抑えながらじゃないと着火できません
使っている人は分かると思いますが、想像以上に押しづらいです
火をつけるたびに使いづらさを感じないといけないのはシンプルにストレスが溜まりますし、手のすぐ上で火がつくので慣れるまでは結構怖いです
ストレスフリーで安全に使うためにも、カスタムで改善することをおすすめします
そのカスタム
着火アシストレバーをつける!
です
残念ながらこれは100均には売っていませんが、お手頃価格で購入できます
これを装着することでレバーを下に押すだけで着火できるようになるため、脚やガス缶を抑えてボタンを押し込む必要がなくなり快適です
手のすぐ上で火がつくこともなくなるのも安心ですね
具体的な商品は
といくつか選択肢がありますが、使い心地と装着方法に差はないので見た目と値段のバランスで好きなものを購入すればOKです
僕たちはAmazonのセールで一番安かったST-310専用アシストレバーを使ってます
ST-310デメリット対策カスタムまとめ
デメリットとその対策を紹介してきましたが、改めてまとめてみるとこんな感じです
デメリット | 対策方法 |
①風防がなく風に弱い | 100均のクッキー型をはめる |
②五徳がすべる | 100均のバーナーパッドを乗せる |
③脚がすべる | 100均のシリコンチューブをつける |
④脚が熱くなる | 100均のシリコンチューブをつける |
⑤スイッチが押しづらい | アシストレバーをつける |
①〜④は最寄りの100均で、⑤はデザインと値段でピンときたものを準備してみてください!
具体的なカスタムの方法
実際にカスタムするときの詳しいやり方は別記事で紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください!
ST-310はレギュレーターストーブ界のキング
ST-310のメリットとデメリットを紹介してきましたが、なかなかのボリュームになってしまったので改めてまとめてみます!
- 組み立て方、使い方、畳み方が簡単で初心者でも使いやすい
- CB缶対応でランニングコストが安い
- 小さく畳めるから荷物がかさばらない
- 五徳がしっかりしていてスキレットも乗せられる
- 風が強い時に火が流れてしまう
- 五徳がすべる
- 脚がすべる
- 脚が熱くなる
- 着火スイッチが押しづらい
デメリットも多いですがいずれもカスタムで改善できますし、それを補ってあまりあるほどの魅力がST-310にはあります
僕たちもキャンプ初期から使い続けているので、シングルバーナーを探されている方にはおすすめです!
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