スノーピークのエントリーモデル「エントリーパックTT」
これだけでタープとテントが手に入っちゃう初心者に嬉しいセットモデルですが、見落としがちなのがペグです
実は、エントリーパックTT付属のペグだと物足りないシーンもあるんです
そこでこの記事では、エントリーパックTTを愛用している僕たちが、実際の設営経験から「本当に必要なペグの本数、種類」を紹介していきます!
- エントリーパックTTの設営に必要なペグって何本?
- エントリーパックTT付属のペグってどこまで使える?
- 追加するならどんなペグがおすすめ?
という疑問をお持ちの方はぜひご一読ください!
【結論】最低28本必要!おすすめは30cm前後の鍛造ペグ!
早速結論ですが、使うペグの数はテントとタープを合わせて最低28本、おすすめの種類は30cm前後の鍛造ペグです!
テントとタープで使うペグの数の内訳と最大本数
本数の内訳はテントが20本、タープが8本です
風が強さによっては最大34本まで増えます(テントが26本に増えます)
合計 | テント | タープ | |
最低本数 | 28本 | 20本 | 8本 |
最大本数 | 34本 | 26本 | 8本 |
30cm前後の鍛造ペグがおすすめな理由
チタン、アルミ、鋳造と、様々な種類がある中で鍛造ペグをおすすめしている理由は、鍛造ペグはあらゆる地面に対応する高い汎用性を持つ最強のペグだからです
芝生や柔らかい土はもちろん、砂利や石の多いハードな地面にも対応できる高い地面適応力が魅力です
ちょっとした石ころなら粉砕して打ち込めるほどの強度があります
長さに30cm前後を推奨しているのは最も使い勝手がいい長さだからです
個人的におすすめしたい鍛造ペグはこちらのエリッゼステーク28です

エリッゼステークをおすすめしている理由、鍛造ペグの魅力と30cm前後がいい理由はこちらの記事にもっと詳しく書いてあるので、気になる方はチェックしてみてください!


とりあえす鍛造ペグがあれば安心と言えるほどのアイテムなのでおすすめしているのですが、なぜ付属のペグじゃダメなのかという点も気になりますよね?
そこでここからは、エントリーパックTTに標準で付いているジュラルミンペグについて紹介します
付属のペグはどんなもの?【標準スペック解説】
ということで、エントリーパックTTに標準搭載されているペグについて、種類と本数、どんな地面のサイトなら使えるかを紹介していきます!
エントリーパックTT付属のペグの種類と本数
エントリーパックTTに付属しているペグの種類と本数はこんな感じです
テント | ジュラルミンペグ×24本 |
タープ | スチールペグ×8本 |
タープ用のスチールペグはそのままでも十分使える長さと強度なのですが、テント用のジュラルミンペグが少し頼りないんです
少し頼りないと感じる理由は、使える地面が限られてしまうからです
ではどんな地面なら使えるのか、どんな地面だと使えないのか、僕たちの実体験から詳しくお伝えしていきます!
エントリーパックTT付属のペグが使える地面と使えない地面
まずは使える地面からです
エントリーパックTT付属のペグは、芝や土のような柔らかい地面であれば問題なく使えます
ここはさすがスノーピークですね
しかしそれ以外の地面、例えば砂利や石が多い地面では全く刺さりません
刺さらないばかりか、打ち込んでいる途中で石にぶつかると曲がることもあります
付属のペグが使える地面をまとめてみると、こんな感じです
柔らかい土や芝 | ○ |
砂利 | × |
石が多い地面 | × |
柔らかそうな土とか芝のキャンプ場を探せばペグは買わなくて良いんだ!と思った方、残念ながらそうはいきません
見た目は柔らかそうな芝っぽい地面なのに、ペグを打ち込んでみたら石がたくさん埋まっていて全然刺さらないということもキャンプでは全然起こります
柔らかそうな見た目でも石が埋まってる地面もある


このかわいい猫ちゃんが丸まっている地面、草がたくさん生えていて余裕でペグを打ち込めそうですよね?
この写真はふもとっぱらキャンプ場で撮影したのですが、この柔らかそうな地面、実は石がたくさん埋まっていて全然固いんです
エントリーパックTTに付いているようなジュラルミンペグは刺さらないどころか折れ曲がってしまうくらいの固さを誇ります
【実体験】ふもとっぱらキャンプ場で付属ペグが刺さらず苦労した話
初めてふもとっぱらでキャンプした時、テントにペグついてるし地面に石とかなさそうだし余裕でしょ!と付属のペグだけで設営を始めて激しく後悔しました
付属のジュラルミンペグが全然刺さらず、途中まで打ち込んでは場所を変え、また打ち込んでは場所を変えで体力を消耗し、挙げ句の果てには数本のペグがひん曲がってしまう始末
その日は風がなくペグが余ったため何とかなりましたが、少しでも風が強かったらと思うとゾッとします
設営を終えた時には心身共にヘトヘトでした
こういう柔らかいと見せかけて実は固い地面も存在するので、付属のペグだけではすこし心配なんですよね
安心でスムーズな設営の為にも、付属ペグよりも強い鍛造ペグを準備しておきましょう!
では鍛造ペグを何本揃えればいいのか、詳しくお伝えしていきます!



ふもとっぱらキャンプ場について知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいっ!


追加すべき本数は最低でも2本
追加すべき鍛造ペグの本数は最低2本です
あれ、思ったよりも少ない
と思ったそこのあなた
最低2本という表現の通り、この本数ではエントリーパックTTが持つ機能が半分に減ります
具体的には、「最低2本」で済ませる為にタープを使わないという選択が必要になるんです



エントリーパックT(テント)になっちゃうってことですね
タープ用に付属している8本のスチールペグを代用しちゃおう、という作戦です
タープ用のペグ8本と追加した鍛造ペグ8本で合計10本になるのですが、なぜ10本なのかという理由もお伝えします
フレームを支えるロープに強いペグを使う
鍛造ペグやスチールの鋳造ペグのようなペグを使うべき場所は、風による負荷が強くなるところです
タープはその構造上、全体的に風の影響をもろに受けるため全ての場所に鍛造や鋳造のペグを使うべきですが、テントの場合は優先順位を付けられます
その中で、一番優先されるべきなのがフレームを支えるロープです


画像に赤い四角が10個あると思いますが、その部分に強いペグを使いましょう
フレームはテントを支える重要な役割を担っていますが、そのフレームを支えるロープにはテントを綺麗に張るためのテンションや風の影響で常に負荷がかかっています
その負荷に耐えられるだけの強さがロープに打ち込むペグには必要なんです
なので、テントよりも強い負荷がかかるタープ用のペグ8本と、追加で準備する鍛造ペグ2本の合計10本で対応する、という形をとるんです
他の場所はジュラルミンペグでもOK
それ以外の場所、例えばフレームを固定する場所はジュラルミンでも大丈夫です


画像の青い四角と紫色の四角は、ジュラルミンペグでも大丈夫です
それぞれ
- 青い四角はフレームを固定する場所
- 紫色の四角はテントの四隅を決めるための場所
なのですが、かかる負荷はここよりもロープの方が大きいです
なので、ジュラルミンペグをこちらに使い、鍛造ペグとタープ用のペグをロープの方に使うようにしましょう
とはいえ多い方が安心できる【現実的には10本】
最低2本とお伝えしましたが、これはあくまでもタープを使わずテントのみ設営する時に限定した必要本数です
タープも使いたいのであれば10本は鍛造ペグを追加した方が良いです



タープから借りてた8本も追加しないといけないから合計10本ですね
オール鍛造ペグが理想ではありますが、僕たちも全てのペグが鍛造というわけではないです
ということで、ここからは僕たちがどんなペグを使い分けているか紹介します!
僕たちのペグ構成【鍛造×鋳造】
全て鍛造ペグではないとお伝えしましたが、ジュラルミンペグは一切使っていません
じゃあなんのペグを使ってるの?
という疑問にお答えすると、僕たちは鍛造ペグと鋳造ペグを使い分けています
メインに鍛造サブに鋳造
メインの鍛造ペグが16本、サブの鋳造ペグが10本、という感じです
鍛造ペグとスチールペグを比較すると
鍛造 | 鋳造 | |
強度 | ◎ | △ |
固定力 | ◎ | ○ |
打ち込みやすさ | ◎ | ○ |
価格 | △ | ○ |
メンテナンス性 | ◎ | ○ |
こんな感じです
それぞれの項目で良し悪しはありますが、ペグ自体の「強度」、テントやタープを支える「固定力」、設営を楽にしてくれる「打ち込みやすさ」に注目すると鍛造ペグ一択です
でも次に大切なお値段ですよね
お値段は鋳造の方が安いので、ここのバランスが大切です
僕たちは
- しっかり支えるべきロープには鍛造ペグを惜しみなく使う
- 負荷があまりかからない場所には鍛造よりは弱いけどジュラルミンよりは確実に強い鋳造を使う
と言うスタンスでペグを使い分けています
悪天候の時はキャンプを中止することもあるので、全部鍛造じゃなくてもいいかなぁと考えています
とはいえ打ち込みやすさは鍛造ペグがやはり圧倒的なので、そう遠くない未来には全部鍛造ペグに変わると思います笑
ちなみに使っている鋳造ペグはロゴスのスチール鋳造ペグ
ロゴスショップで見つけてなんとなく買って以来ずっと使っています笑
Amazonや楽天といったオンラインショップには同じものが置いていないようなので、アウトドアショップで見かけたら手に取ってみてください
少しずつ鍛造ペグを増やして安心快適なエントリーパックTTライフを
いきなり鍛造ペグを買い揃えるのではなく、自分たちがいきたいキャンプ場の特性に合わせて必要に応じて買い足していくことをおすすめします
僕たちも鍛造ペグなしの絶望を経験して少しずつ買い足した結果16本(全てのロープをカバーできる本数)になっていたので、皆さんもそれぞれのペースで揃えていってください!
もっと鍛造ペグの魅力が知りたいぞ!
という方はこちらもぜひ!

