年々増えている熊の被害、登山中に多いイメージがありましたが、最近では市街地で発生することも多いです
そこで心配になったのが、自然の中でテントを張って過ごすキャンプでの熊対策
多くのキャンプ場は、熊の領域とも言える山や森に中にあるため、周りの大自然には熊が生息していてもおかしくはないですよね
楽しく安全にキャンプをするためにできる対策って何があるんだろう?
という疑問が浮かんだので、自分なりに調べてまとめてみた
オートキャンプにおける熊対策とその必要性
をこの記事で紹介します
自然を愛するキャンパーの皆さんはぜひ一読してください
オートキャンプでできる熊対策一覧【匂いを出さない熊を来させない】

まずはオートキャンプでできる熊対策を一覧で紹介します
高い効果が見込める順番で記載しています
- 車を横付けできるオートサイトを選ぶ
 - 匂いが出るものは二重の袋に入れてクーラーボックスに入れる
 - 寝る場所とは別のところで調理と食事をする
 
対策の効果は一つ一つ説明していきますが、その前にオートキャンプでの熊対策の必要性を紹介させてください
オートキャンプでの熊対策の必要性【キャンプ場に入ってくる可能性】
オートキャンプでも熊対策をした方がいい理由は、人がいるキャンプ場であっても食べられるものがある場合、熊が入り込んでくる可能性は0ではないと考えられるからです
そう考えられる背景には餌不足により市街地に降りてきた熊が人慣れしてきている状況があります
市街地での被害が報告されている状況から、
山に餌がなくなる
↓
食べ物を求めて人里に降りてくる
↓
攻撃されるわけではないから安全
↓
人里を「食べ物が豊富で安全な場所」を学習
↓
人を怖がらずに食べ物を求めて入り込むようになる
このような展開がキャンプ場でも起こる可能性があるんです
熊の餌がなくなった理由
本州に幅広く生息するツキノワグマにとって主食となるのは、ブナ・ミズナラ・コナラといった広葉樹の実です
これらの木は毎年安定して実をつけるわけではなく、「豊作」と「凶作」が周期的に繰り返されます
特に近年は、
- 猛暑や長雨、台風の影響で結実が乱れる
 - 気候変動による季節リズムのずれで開花・受粉に支障が出る
 
といった要因により、山中で食料が極端に少ない凶作の年が増えているんです
その結果、クマは餌を求めて人里の
- 柿の木
 - 栗畑
 - 農作物
 - 家畜
 
にまで足を伸ばすようになってしまったのです
熊は学習できる動物
熊の知能は犬と霊長類の中間と言われています
そのため、人里に降りてきても危害を加えれることもなく、美味しい食べ物にありつけることを学習できてしまいます
森のくまさんあっちの方(人里)美味しい食べ物たくさんあって安全らしいクマ
という口コミが熊の間で広がっていることはないと思いますが、餌不足が進めば人里に降りてくる人馴れした熊が増える可能性は高いですよね
こうした理由から、オートキャンプであってもできる対策はすべきと考えています
ここからは、先ほど紹介した3つの熊対策の具体的な効果を説明していきます
熊対策①【車を横付けできるオートサイトを選ぶ】


最初にして最大の対策は、車をテントのそばに横付けできるオートサイトを選ぶことです
この対策で得られる効果は次の2つです
- 熊がサイトに来る可能性を激減させられる
 - 万が一の時に逃げ込める
 
テントよりも匂いを外に出さないから熊がサイトに来る可能性が激減する
熊がサイトに来る可能性を激減させられる理由は熊がサイトに寄ってくる原因となる匂いを外に出さないからです
寝る前に匂いがあるものを密閉容器に入れて車の中にしまいましょう
食材や調味料だけでなく、シャンプーや歯磨き粉なども全てです
熊は数キロメートル先の匂いを嗅ぎ分けられます
警察犬よりも鋭いと言われるレベルの嗅覚を持っているので、匂いが出るものはテントの中ではなく車の中で保管することで、熊と対峙するリスクを下げられます
万が一の時に逃げ込める防御力と安心感
熊を目撃した時や万が一遭遇してしまった時、すぐ車内へ避難できる距離感が命綱になります
徒歩キャンプや駐車場が離れたサイトだと、逃げ場までの距離が命取りになる可能性があります
なので、すぐに車に逃げ込めるオートサイトを利用するようにしましょう
布のテントよりも鉄の車のほうが防御力も高いです
近くに避難できる車があるという安心感が得られるのも大きいです
熊対策②【匂いが出るものは袋に入れた上でクーラーボックスに入れる】
1つ目の対策でもあげましたが、匂いが出るものは二重三重で袋に入れて、さらにクーラーボックスに入れておきましょう
ハードクーラーボックスがあればそこに、なくてもソフトクーラーボックスには入れましょう
この対策で得られる効果は1つ目に挙げた対策と同じ、熊がサイトに来る可能性を減らせるという点です
大切なのは熊をサイトに近づけさせないこと
車を横付けできない場合でもできるだけ匂いが出ない工夫をしましょう
餌不足の地域に生息している熊は、人の気配があったとしても餌を求めてキャンプサイトに入り込んでくることもあるかもしれません
匂いが出るものを車ではなくテントで保管するときは
- 密閉容器に入れる
 - 袋を二重三重にする
 - クーラーボックスに入れる
 - ハードボックスに入れる
 
これくらいしてもいいと思います
車を横付けできないとしても、駐車場が遠くないなら夕食後には食料や調味料は車に置きに行ってもいいかもしれません
熊対策③【寝る場所とは別のところで調理と食事をする】
3つ目の対策は、自分たちが寝る場所に匂いを少しでもつかないようにする工夫です
調理や食事は、寝る場所とは別の場所で行いましょう
この対策で得られる効果は、テントが熊に襲われる可能性を減らせるという点です
食べ物の匂いを少しでも残さない
火を使った調理で温度が上がると匂いが強くなりますし、あったかい食事中も匂いが出ますよね
調理中や食事中の匂いが寝る場所、テントに付着すると熊が近づいてくるリスクになり得ます
狭いサイトや、フリーサイトでも混んでいる時は広くスペースを取れないため、距離を離すのは難しいかもしれませんが、テントの中で調理をしないなど、できる工夫をした方がいいでしょう
徹底して熊をテントに近づけさせないようにしましょう
熊対策番外編【熊スプレーの携行】


人がたくさんいるキャンプ場に熊が出てくる可能性は低いとは思いますが、市街地に降りてくるケースが増えている以上、絶対に入ってこないとは言えません
万が一の時に身の安全を守るためにも、熊スプレーを持っていくのは選択肢に入れておいていいかもしれません
虫除けスプレーの感覚だったので、最初に見た時はあまりの高さにびっくりしました
でも同時に
- 熊が突進してきた時にスプレーがないと全く反撃できない(熊は強すぎる)
 - 製造日から4年間は使える
 
ことを考えると、命を守るためなら安く感じました
熊対策をして安全にキャンプを楽しみましょう
熊は基本的に臆病で人を避ける動物ですが、深刻な餌不足によって人の領域まで入ってきてしまうケースが増えています
熊たちが求めているものがあることを悟らせない、万が一の時は身を守るための工夫
- 匂いが出るものをしまえる&万が一に逃げ込める車を横付けできるサイトを選ぶ
 - 車が遠い場合は匂いが出るものは袋とクーラーボックスの中に入れる
 - 調理と食事はテント内で行わない
 
を施しましょう
熊によるキャンプ場での人身被害が起きてしまったら、そのキャンプ場でのキャンプができなくなってしまいます
それはとても悲しいので、自分たちでできる熊対策をして、キャンプを楽しめる環境を作りましょう












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